憧憬の鎌倉を未来へつなごう |
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位置条例は否決なのに設計始める?(# ゚Д゚)2024/5/112022年12月に鎌倉市議会本会議は庁舎深沢移転のための位置条例を否決しました。 しかしその後も市長は計画を断念せず、鎌倉市広報には移転事業計画が進んでいるような記載が続いています。 そのためいつの間にか移転が決まったものと誤解している市民が少なくありません。 2023年度末議会では設計予算を通過させました。 位置条例は三分の二の賛成が得られなかったので議会の意志は「否決」です。一方予算の計上は二分の一の賛成で 成り立ちます。では建築までしてから位置条例が否決されたらどうなるでしょう。そういう事例は当然ありません。 位置条例が必要とならない庁舎建て替えなら、予算議決がされれば、議会や住民の反対の声は残っても建設できます。 位置条例が議会を通らないまま、移転の直前に決定したという事例は多々あります。1962年には鎌倉市庁舎が火事 で焼けたため、土地探しや建設などを急ピッチで進めて、位置条例可決は開所直前となりました。 いずれの自治体においても、庁舎の建て替えや移転などは住民に説明し、議会の論議も尽くしています。 住民や議会から異論が出て、市長の提案がストップしたり、新築をしたいが、財政事情が許さないため断念 した自治体もあります。「位置条例が成立していなくとも進めて良い」のは、住民投票で過半数が賛成している か、議会の論議が進み、反対意見がない状態ではないでしょうか。 松尾市長は本庁舎整備事業のために現在まで5億円ほどの支出をしています。その支出と2024年の支出には大きな違いがあります。 いままでは市民や議会に検討してもらうための支出でした。今回は建設のための設計図の支出です。概要を説明 するものではなく、建設する業者を決定し、作図するものです。設計図を書いてから中止にすることはまずありません。 そこまで事業を進める権限は松尾市長にはありません。 そのような予算提案をするためには位置条例が可決される可能性がある来年四月を待つのが当然です。 位置条例に反対した市議さんたちは市民の気持ちと市の将来を深く考えている方たちです。来年も三分の一を超える と私たちは考えています。 来年を待てず、既成事実を重ねていこうとする市長に対し、私たちは住民監査請求を行い、使った公費は市長に返済を求めます。 始まりは東日本大震災?松尾市長の主張と「業績」を時系列で並べます。
SDGsが大事だから移転反対鉄筋コンクリートの建物が80年持つことはいまや常識です。リノベーションは国も奨励しています 。鎌倉市の小中学校で市役所より古い物は6校あります。わが会が一級建築士の方にお願いして市庁舎の見学を共にしたところ、リノベーションできると確認しました。 コンクリートの中性化が進んでいない、地盤が安定しているという現状も災害への強さを示しています。 鎌倉市はいち早くSDGsを唱えたはずです。 もう一つ、経済的な問題があります。お金がありません。市役所を建てるための資金は20%程度しか積立ていません。 170億円の見込額は5年前のこと。この物価高、建築費の高騰。庁舎のために市民一人当たり20万円はかかります。 鎌倉市の行政サービスは恥ずかしいほど不足しています。 資金対策は行政センター等の土地売却か2023年2月現在、深沢再開発のために鎌倉市は264億円を支払う予定です。その上、新駅・橋・新庁舎を加えるとおよそ 500億円が見込まれます。それに対し市の積立金は60億円、以前から借りている市債も残っています。鎌倉市の財政規模は700億円ほどですから深沢地域に投じるだけでも、数十年の間資金を借入れることが必要になってきます。 そり上御成の庁舎を壊して新施設を建てるという計画まで含めたらどうなるのか。次世代に大きな負の遺産を残すことが見えています。 実は鎌倉市は公的不動産の利活用として深沢行政センターや現庁舎跡地、野村跡地等の売却・貸付・民間資本利用等を予定しています。 。土地建物は市民の財産ですが、松尾市長は堂々と「利活用」(=売却)に賭けています。 深沢の再開発地では3000人の人口増があるにも関わらず、図書館と学習センターの3割減を基本計画に入れています。 「国の指導」「県の方針」の実行者ではなく、市民の暮らしの実情を知り、何をなすべきかを考える自律的な市政を望みます。 ![]() 再開発地の今JRの所有地には圏央道横浜環状南線「桂台トンネル1.4㎞」の掘削土砂が毎日ダンプカーで運び込まれています。 周囲は高い塀で囲われ中は見えませんが、運び出されることくなく、積み上げ後にローラーで圧縮しているらしいです。市庁舎予定地はがらんとした市営住宅群の各に棟一世帯程度が住んでいらっしゃるようです。 子どもの家は廃止されてしまいました。 盛土をしてから工事を始めるとしていますが、 軟弱地盤の対策はどうなっているのでしょう。170億円のうちに地盤対策は入っていないようです。 最近「調査はやった」とききましたが、以前のデータの点検をしただけだそうです。 市庁舎予定地は今日も水たまり。 深沢のサッカー場始めは少なかった利用も少しずつ増え、学校が休みの日はいつも使われています。契約期間が終了するので、台の 自動車教習所跡地の一角に移るとのことです。 徳洲会スポーツセンターは2024年秋までに笛田1丁目に建設中の体育館に移転予定です。 中外製薬のビルが解体され、マンションなどの建設が始まっています。 再開発地のスポーツ広場は閉鎖され、浄水場の縮小された庭に移りました。再開発地で市民のためになる事業はまだありません。 緑の洞門は閉ざされたまま![]() 2019年の15号台風により鎌倉の各地では倒木やがけ崩れが起きました。 でも緑の洞門は無事でした!19号とその後の大雨にも耐えました。 2020年2月議会で鎌倉市は「洞門は救急車が通れるよう開削する案で地権者の了解を得たい」と表明しました。 「洞門を車道ではなく歩道のままで再開してほしい」という市民の声を踏みにじるものです。 2022年7月現在、具体的な動きにはなっていませんが、雲頂庵が開削への意欲を弱めたという噂があります。 今までの経過 2019年10月26日、地元説明会がありましたがそのときの説明は9月22日と全く同じでした。 9月22日の安全対策説明会では①救急車が通れる、②小型車が通れる、③歩行者のみの3案が提示されました。 これについての意見は ![]() A 一部の所有権と、洞門の先に墓地を持つ円覚寺・雲頂庵は「市の決定にしたがう」(と言いながら開削以外の選択肢を認めない) B 駅裏トンネル安全対策協議会は「開削して自動車道に」 C 地権者の住民は「子供を乗せた自転車が通れれば十分」 D 史跡研究会は「文化財を守り散策路に」 E 近隣住民は「歩ける道として早く復活して」 435名の近隣住民が「歩行者のみ通行」と「臨時改札口を常設に」と署名提出。 市民は圧倒的に車道ではなく歩道として再開という意見でした。 尾根の歴史的価値と洞門の景観を愛する多くの市民が壊すことに反対してきた洞門です。 市は安全対策を講じようとはせず閉鎖を急ぎ、毎日通行していた近所の人や児童・生徒などは 交通量の多い県道に回ることを強いられ、危険で不便な日常を余儀なくされています。 洞門のある尾根は古地図によって円覚寺の結界だったと判明、文化庁も保存が望ましいと表明しています。 市は洞門を含む尾根の保存を決定、市長は「早期に解決したい」と言っていますが、 2016年に公約した「人や自転車の通れる仮設工事」も実現していません。 今年の3月には、広報かまくら誌上で、地権者の一部の円覚寺・雲頂庵に対して丁重な謝罪を表明していますが、 洞門閉鎖と仮設道路未設により、危険なう回路を通行させられている市民には、何の言及もありませんでした! 住民の切なる仮設道路設置の願いを阻んでいるものは「週刊金曜日」の記事によれば、 雲頂庵が、墓地や宅地としての開発をねらい、仮設道路の定着化を恐れ、市に圧力をかけているものと推測されています。 寺とはなんでしょうか?ほとけとは?衆生の幸いを希求する有難い存在なのではではないでしょうか。 市は今まで何を努力してきたのでしょうか。調査費、う回路の警備費などに年1000万円以上かけています。 一日も早く人と自転車が通れるように、崩落しそうなところの補強、補修を行うことを望みます。 危ない! 無茶な宅地開発!!鎌倉の魅力はみどりです。傾斜地が多く、そのみどりは目を、心をやわらげます。横浜市や川崎市にも丘陵地帯 はありますが、その多くが住宅地として開発済で、緑被率が低下しています。神社仏閣の風情も良いけれど、 日々目に入るみどりに元気をもらいます。傾斜地だからがけ崩れが起こったり、台風の時には倒木も起こります。鎌倉市には「急傾斜崩壊危険区域」の指定が2022年4月現在409箇所あります。該当するのに未指定の地域もたくさんありそうです。 そんな急傾斜地に家が建つことがあります。傾斜しているが広い敷地の真中にお屋敷が一軒建っていた場合、 過去の経緯で市街化調整区域にならなかったら、数件の住宅に変貌してしまいます。 近所の住民は「危ないねー」「怖いねー」と言ってます。 見晴らしの良い高台に魅力を感じる方に御忠告。2019年の15号台風では倒木と崖の崩落が多数ありました。 ![]() 家を買う方は十分調べてからにしたほうがいいでしょう。 |
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